T367

今回は、対潜のお話です。
17春イベントでの海防艦の登場と、新しい軽空母大鷹の登場、新装備爆雷軌条の登場で、潜水艦に対する攻撃、編成方法などにも変化が起こりました。
そこでここでは、改めて潜水艦との対潜、装備について考察していきます。

ビギナーズガイド・主な内容
【イベント】はじめてイベントに参加する提督への指針【準備編】
イベント開始前にぜひとも覚えておいて欲しいこと。
【装備】地上型深海棲艦と対地特攻兵器について
対潜装備と潜水艦艦隊に対する戦い方

水上艦と潜水艦(戦闘の違い)

水上艦は、艦のステータスに「対潜値」を持っていると、潜水艦に対し爆雷を投下して攻撃することができます。爆雷は(映画等で見た事あるかと思いますが)水上から海中に投下して、爆発させて攻撃するもので、数撃ちゃ当たるみたいな攻撃方法です。
この対潜値を高める装備を積むことで攻撃力が増していきます。対潜値の付く装備にはソナー(聴音機、探信儀)や爆雷投下機、海防艦実装で新たに登場した爆雷(軌条型)などがあります。
また軽空母は艦上攻撃機や爆撃機を搭載することで潜水艦に対し攻撃が可能になります。また航空巡洋艦・航空戦艦は水上爆撃機を搭載することで潜水艦に対し攻撃が可能になります。

敵艦隊に水上艦と潜水艦が含まれているような場合、潜水艦に対して攻撃可能な艦は、潜水艦を優先して攻撃し、水上艦には攻撃しませんので注意が必要です。
一方、潜水艦は水上艦に対し雷撃を行います。ただし、第二次世界大戦当時は、技術的に潜水艦同士の雷撃戦は行なえませんでした(現代は可能ですが…)。それを反映して潜水艦は、潜水艦に対し攻撃することはできません。また、地上施設の深海棲艦に対しても攻撃しません。

水上艦Vs潜水艦
場面 水上艦 潜水艦
航空戦 参加しない 参加しない
先制爆雷 可能艦が爆雷投下 参加しない
開幕雷撃 参加しない 可能艦が水上艦に対し攻撃
砲撃戦 軽空母・航戦・航巡…攻撃機が爆雷投下
海防艦・駆逐艦・軽巡…爆雷投下
重巡・正規空母・戦艦…攻撃しない
参加しない
雷撃戦 参加しない 水上艦に対し雷撃
夜戦 海防艦・駆逐艦・軽巡…爆雷投下
それ以外…攻撃しない
水上艦に対し雷撃
※軽空母・航戦・航巡の他、水上機母艦、揚陸艦、潜水母艦等攻撃機搭載可能艦が攻撃可能

潜水艦へ攻撃できる艦と装備

潜水艦に攻撃ができるのは、原則として対潜値が1以上の水上艦と潜水艦を攻撃できる艦載機(攻撃機と爆撃機)を搭載した軽空母、水上機母艦、航巡・航戦です。
対潜値が1以上の水上艦は、スロットに搭載した装備によらず、爆雷を投下します。ソナーや爆雷を搭載する必要はありません。しかし、素の対潜値だけでは低いので効果的な攻撃は行なえません。しかし、ソ級・ヨ級・カ級のノーマル艦~エリート艦程度であれば対潜装備を載せなくとも一撃で沈めることも可能です。1-6や西方海域に出てくる潜水艦に対して対潜装備を積まなくても十分に突破可能です。
しかし、ソナー(聴音機や探信儀)や爆雷(投射機や軌条型の新しい爆雷)を搭載することで、対潜値を大幅に引き上げてくれます。また、ソナーと爆雷投射機の組み合わせや、ソナーと爆雷投射機と軌条型の新しい爆雷の組み合わせでシナジー効果として補正がかかり与ダメージが増加します。

軽空母や水上機母艦は搭載する艦載機(艦上攻撃機・艦上爆撃機、水上爆撃機)が飛び立って潜水艦に攻撃します。速吸は艦攻が積めるので艦攻を積んだ場合は、艦攻が攻撃を、搭載していない場合は普通の水上艦同様爆雷投下を行います。

潜水艦に攻撃が可能な艦
艦種
海防艦 攻撃可能(爆雷投下)
駆逐艦 攻撃可能(爆雷投下)
軽巡・雷巡 攻撃可能(爆雷投下)
軽空母 攻撃可能(攻撃機による爆雷投下)
※鈴谷航改二等攻撃型軽空母のみ、敵水上艦がいる場合は敵水上艦を優先して攻撃する。それ以外の軽空母は潜水艦のみ攻撃する。
航巡・航戦 攻撃可能(水上爆撃機による爆雷投下)
揚陸艦 攻撃可能(対潜哨戒機・カ号観測機による攻撃)
基本的に「対潜」ステータスのある艦は攻撃可能です。艦載機によって攻撃する艦は搭載することで攻撃が可能となります。ただし、水上戦闘機は対潜値を上げることはできますが、それだけでは攻撃できません。

潜水艦に攻撃可能な装備
艦種
すべての水上艦 艦のステータスに対潜値があるものは装備の有無に関わらず攻撃します
航戦・航巡 水上爆撃機を搭載すると攻撃します
軽空母 艦上攻撃機・艦上爆撃機・対潜哨戒機・オートジャイロ搭載時に攻撃可能
大鷹…艦上攻撃機・艦上爆撃機搭載時に攻撃可能
大鷹改…艦上攻撃機・艦上爆撃機・対潜哨戒機・ソナーが搭載可能
水上機母艦 水上爆撃機・爆雷投射機を搭載すると攻撃します
秋津洲…水上爆撃機・爆雷投射機の他水上戦闘機、ソナーも搭載可能
揚陸艦 対潜哨戒機・オートジャイロ搭載時に攻撃可能
補給艦 神威…攻撃不可(搭載数0のため)
速吸…対潜値を持っているのでそのまま攻撃可能。艦上攻撃機、水上戦闘機・オートジャイロ、ソナー搭載可能
※改修により対潜値を持つようになる艦もあります。
※航巡・航戦やイタリア重巡・潜水母艦に水上戦闘機のみを搭載しても潜水艦に攻撃しません。(速吸は元々対潜値を持っているので爆雷攻撃を行います)

敵が水上艦との混成編成の場合の注意点
対潜攻撃が可能な艦は、潜水艦を優先して攻撃します。水上艦との混成の場合は注意が必要です。ただし、鈴谷航改二・熊野航改二(攻撃型軽空母)は特殊で水上艦がいる場合は水上艦を優先して攻撃してくれます。

主な対潜用装備

201 ソナー
ソナーとは海中の音や電波を拾って敵艦の位置を探る装置です。「聴音機」はソナー技師が拾った音を耳で聴き分けて位置を特定していきます。「探信儀」は電波をキャッチする海中のレーダーのようなものです。現在、入手しやすいものとして、九三式水中聴音機零式水中聴音機四式水中聴音機の3つの聴音機と、三式水中探信儀の探信儀の4種類があります。
潜水艦もソナーを装備できますが、敵潜水艦を攻撃できるわけではありません。
202 爆雷投射機
爆雷は水中で爆発する水雷兵器の一種で、水上艦艇や航空機から海中に投下して潜航中の潜水艦を攻撃する武器です。
爆雷投射機は少量の火薬を用い、爆発ガスによって自艦から離れた舷側方向へと爆雷を投射するものです。艦これでは九四式爆雷投射機三式爆雷投射機があります。
ソナーと爆雷投射機の両方を搭載すると、シナジー効果として与ダメージが1.15倍増加します。
203 爆雷(軌条式)
爆雷投射機より古いタイプのもので、爆雷は艦尾方向に傾いた爆雷投下軌条から自重で転がして投下させます。艦これでは九五式爆雷二式爆雷があります。ソナーと爆雷投射機と、この新しく実装された爆雷3つを搭載すると、シナジー効果として与ダメージがソナーと爆雷投射機のシナジーと重複して1.4375倍増加します。
204 対潜哨戒機
陸軍で開発された対潜哨戒機三式指揮連絡機(対潜)は、あきつ丸だけでなく軽空母にも搭載可能です。あきつ丸は、これを載せると対潜攻撃が可能になります。
205 オートジャイロ
こちらも陸軍で開発されたもので現代のヘリの祖先のような回転翼をもった飛行艇で、強襲揚陸艦や軽空母等から発艦し、潜水艦に対し攻撃します。艦これではカ号観測機が実装されていてあきつ丸の他、軽空母や航空巡洋艦・工作艦・潜水母艦・補給艦・更にCommandantTesteや伊勢改二等に搭載させることが可能です。
206 水上爆撃機
瑞雲晴嵐に代表される水上爆撃機は航空巡洋艦、航空戦艦、水上機母艦、イタリア重巡/戦艦に搭載することができ、上空から海中の潜水艦に向けて爆雷を投下します。
なお、潜水空母に搭載した場合は、潜水艦に対して攻撃を行いません。
207 艦上攻撃機
九七式艦攻流星天山の艦上攻撃機も潜水艦を攻撃できます。軽空母や速吸に搭載可能です。
208 艦上爆撃機
艦爆も潜水艦に対し、上空から爆雷を投下して攻撃します。

潜水艦を攻撃する基地航空隊
通常、潜水艦マスに基地航空隊を送り込んでも、潜水艦に攻撃しませんが、試製東海をはじめ、対潜値が+7以上の艦上攻撃機を積んだ場合は、潜水艦に対して攻撃を行なうようになります。

対潜先制爆雷攻撃

右の画像を見てもらうと、対戦形態が表示された時(砲撃戦が始まる前)に、敵潜水艦がすべて沈んでいるのがわかると思います。これが、対潜先制爆雷攻撃の結果です。これは、航空戦のあと、開幕雷撃より先に攻撃できる能力です。
「五十鈴を真っ先に育てて改二にしろ」と言われる理由は、その五十鈴改二が固有に持っている能力にあります。それ以外の(潜水艦に対して攻撃な)水上艦は、装備込みの対潜値が100以上でソナーを積んでいると発動可能になります。(海防艦と護衛空母は対潜値60以上、軽空母は50以上で可能です。)
なお、爆雷攻撃は、潜水艦に対し、爆雷を海中に落として攻撃する方法ですが、対潜値のある水上艦は全てがそれを行います。必ずしも爆雷投射機を積む必要はありません。
上の画面ショットのように、砲撃戦が始まる前にカ級eliteは沈んでいます。
実際は、開幕雷撃は砲撃戦の前に行われますが、先制爆雷はその開幕雷撃より前に行うため、ミスが起きなければ無傷の完全勝利でAマスを通過することが可能です。
道中もうまくカ級elite・ヨ級elite艦にあたれば、事故率は更に減って、ほとんどの対戦で完全勝利も可能となってきます。(敵の開幕雷撃がミスすればですが…)

素の対潜値 対潜値100に届く装備組み合わせ
64 四式水中聴音機×3
68 四式水中聴音機×2+三式爆雷、四式水中聴音機+三式水中聴音機×2
70 三式水中聴音機×3、四式水中聴音機+三式水中聴音機+三式爆雷
72 三式水中聴音機×2+三式爆雷

対潜先制爆雷攻撃が無条件で発動する艦娘
五十鈴改二、龍田改二、夕張改二丁、J級改、Samuel B.Roberts改、Fletcher級、夕張改二丁
(2021/1/14現在)
上記の艦は、ソナーを積んでなくとも、対潜値が100を越えなくても、潜水艦に対し、無条件で発動します。

軽空母等の発動する条件
対潜値1以上の艦攻、対潜哨戒機、回転翼機のいずれか+ソナー…対潜値合計100以上
対潜値7以上の艦攻、対潜哨戒機、回転翼機のいずれか…対潜値合計65以上
対潜値7以上の艦攻、対潜哨戒機、回転翼機のいずれか+ソナー…対潜値合計50以上

装備例

1-5で使える編成で…
2064
1-5は、ここまでしなくても、十分攻略可能ですが、装備見本ということで…
左上)航空戦艦や航巡など。対潜値の付いた水上爆撃機や回転翼機を搭載します。航空戦艦を配置すれば、2巡攻撃しますので、先制爆雷可能艦がなくても、ボス戦でS勝利を狙えるようになります。(先制爆雷実装前の標準的な1-5攻略編成でした)
右上)五十鈴改二は、艦固有能力として無条件で先制爆雷が発動します。また、ソナー+爆雷投下機の組み合わせで相乗効果(シナジー)により、与ダメージが上昇します。
左下)海防艦をと軽空母を除く、対潜値を持った水上艦は、ソナーを載せること、対潜値の合計値が100を越えると、先制爆雷攻撃を行うようになります。また、ソナー+爆雷投下機+軌条式爆雷を組み合わすと、更にシナジー効果が上昇します。
右下)海防艦はソナーを載せること、対潜値の合計が60を越えると、先制爆雷を行うようになります。

主な装備例:護衛軽空母
2065 護衛軽空母(大鷹改、神鷹改)は、対潜値1以上の艦攻/艦爆あるいは、対潜哨戒機、回転翼機を搭載するだけで先制爆雷ができるようになります。(ソナーはいりません)
その他の護衛軽空母、加賀改二護は、対潜値1以上の艦攻/艦爆あるいは、対潜哨戒機、回転翼機を搭載し、なおかつソナーを搭載すると、対潜値100以上で先制爆雷攻撃を行うようになります。また、対潜値7以上の艦攻/艦爆を搭載すると、対潜値65以上、更にソナーを積んでいると対潜値50以上で先制爆雷攻撃を行うようになります。

主な装備例:無条件発動艦にもう一つの役目を
2066 Fletcherの装備例ですが、無条件発動艦にも関わらず、対潜値が素で100あるので、カ級などの雑魚を先制爆雷で沈めることが可能なだけでなく、対空カットインをさせつつ、夜間連撃、夜間砲雷カットインも可能という贅沢な装備です。(GFCS砲でなくても大丈夫です。ボーナスがちょっと減るだけです)
1スロソナーで対潜値が100を超える場合も、同じように、対潜要員だけではなく、もう一つ役割をもたせる事が可能です。

主な装備例:一般的な搭載例(軽巡・駆逐艦)
2067 対潜哨戒海域で、潜水艦をメインに相手にする場合は、できるだけ素の対潜値が高い艦を選び、ソナーと爆雷投下機をセットします。無理に先制爆雷をさせる必要はないでしょうが(もちろん、可能にすることで被弾リスクは減り、手数が増えることになります)、必ずソナーと爆雷投下機をセットにしましょう。こうすることで、シナジー効果が生まれ装備ボーナスとは別に与ダメージに上昇効果が生まれます。また、ソナー+爆雷投下機+軌条式爆雷の3点セットは更にシナジー効果を上昇させます。

主な装備例:航巡や水上機母艦
2068 瑞雲系の水上爆撃機や回転翼機などを積んで、更に水戦を積んで制空補助をさせた例がこのCommandant Testeですが、この他にも中口径主砲×2+水上爆撃機×2などで、夜間連撃をさせつつ対潜も対応させることができます。ただし、水上艦と潜水艦が混成された敵艦隊では、潜水艦に対して優先的に攻撃しますので、戦術的に考慮した上で編成する必要があります。もちろん、1-5などでは爆撃機ガン積みでもいいでしょう。

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