2017/04/27

今回は改めて空母の編成、艦載機の載せ方を便利なWebアプリサイト「制空権計算機」を使った実例を示しながら解説していきます。
基本中の基本と呼べる方法ですので、まずはこの方法をマスターして、それぞれの海域や使う空母に合わせtアレンジしていけるようになりましょう。

今回は「沼らない、無駄のない」艦載機の積み方について考察していきます。
※とは言っても、これを読めば沼らなくなることを保証するものではありません。あくまでそうならなくする努力への手助けです。

まとめ
制空計算しよう!
しないのであれば沼って当たり前。
無駄がなくなり、火力上昇に繋がる。
それによって過剰に艦戦をのせないようにして、火力上昇に向けよ

実践、ステビア海(17夏イベントE3海域)

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今回は、イベント限定海域、17夏イベントの第3海域「ステビア海」(ケツダイソン攻略ルート)を例に紹介しますが、今回の内容は海域や敵艦隊の編成に限った限定的な方法ではなく、すべての海域を挑む上で、どこでも通用する基本中の基本の方法です。
やり方はすべて一緒です。違うのは敵の制空値くらいだと思ってください。その制空値に合わせていく方法なのです。
(ここでの編成例は、方法を示すための見本で、実際に攻略に適したものというわけではありません)

敵空母戦力
C(空襲) 軽母ヌ級改flagship(制空111)
D 軽母ヌ級改flagship(制空111)
H(空襲) 空母ヲ級flagship+空母ヲ級flagship(制空200)
M 空母ヲ級flagship+軽母ヌ級flagship(制空123)
N 空母ヲ級flagship+空母ヲ級flagship(制空200)
Q(ボスマス) 重巡夏姫+空母ヲ級flagship(制空103)

この海域のQマスボスルートへ向けて最も敵制空値の高いのは、Hマス・Nマスです。Hマスは空襲マスで、Nマスにいる敵艦隊から発艦した航空機が攻めてくるので、一緒です。
(なお、例の編成、制空値は乙作戦難易度のものです)

制空権計算機とは
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制空権計算機は、制空権を計算しながらの艦載機搭載シミュレーターです。
向かう海域・マスに応じて敵の制空値と自動的に比較してくれるので、どんな艦載機を載せていけばいいかシミュレートすることができます。
空母をセットすると、各スロットの搭載数が自動的にセットされます。
スロットに艦載機を設定すると、リアルタイムで計算され、下の「状態」に制空がどんな状態なのか反映されます。

STEP.0 まずは編成する空母を決める

海域によっては分岐条件やルート固定要員等の条件で出撃させる空母の数に限りがあったりします。連合艦隊ではその組むタイプに応じて利用できる空母の数も違ってきます。
まずは、その出撃する海域で、何隻の空母(およびその種類)にするかを決めます。
ここでは例として、正規空母1、軽空母2の編成としました。
正規空母は赤城改、軽空母は千歳航改二、龍驤改二にしています。
あくまで一例に過ぎません。利用できる空母ならなんでもOKです。
ただし、空母によって各スロットの搭載数はまちまちで海域によって、得意・不得意、向き・不向きがあります。どんな空母を採用するかから攻略は始まっていると言っても過言ではありません。

STEP.1 まずは彩雲を一つ載せる

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T字不利を期待していく戦法でない限り彩雲を載せた空母がいると、T字不利を回避してくれます。そのため、1枠は必ず彩雲を載せます。
基本的に触接発動の関連から搭載数9くらいに載せるのがベストです。この例では、赤城の第4スロット(搭載数10)に決めました。

STEP.2 各空母の搭載最小スロに戦闘機を1枠ずつ載せる

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画面ショットを撮った時期が最初に記事を書いた時なので古いです。烈風は、その都度『試製烈風 後期型』と置き換えてください。

次に、戦闘機(空母に載せられるのは艦上戦闘機=艦戦、航空戦艦等に載せられるのは水上戦闘機=水戦です)を載せていきます。この時、まず最初に各空母の最小スロット1枠ずつに載せるところからスタートします。
この時重要なのは、持っている戦闘機の中から制空値の高いものから順番に決めていくということ、熟練度MAXが最優先であるということです。
例えば、試製烈風 後期型と紫電改二があり、試製烈風 後期型は熟練度が剥げている、紫電改二は熟練度MAXだった場合、試製烈風 後期型ではなく紫電改二を採用します。
試製烈風 後期型は制空値10で紫電改二は9ですが、熟練度MAXだと、制空ボーナスが付加されます。このため、紫電改二の方が実際の制空値は高くなるのです。

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上の熟練度MAXの状態で接待した画面(下のバー)と、このMAXでないものを混ぜた場合(上のバー)の制空状況を比べてみてください。
あきらかに違ってきます。熟練度MAXが大前提です
もし、MAXのものがなかった場合、必ず、制空計算機でシミュレートするとき、熟練度設定を行って反映させてください。デフォルトはMAXです。この状態でシミュレートして制空がとれていても、実際に載せる艦載機が熟練度剥げていたら、当然制空とれなくなっていた、なんてことが起こります。熟練度MAXのボーナスはかなり大きいので、結構な差が出てしまいます。

STEP.3 航空優勢以上になるよう、他のスロットに戦闘機を載せる

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下の「状況」バーが「航空優勢」を示すように、他のスロット(1番スロットは避けてください)に戦闘機を追加していきます。越えてある程度余裕があればそこでストップです。
ここで、優勢越えギリギリだと、実際の戦闘で戦闘機が撃ち落とされて、その後のマスで優勢が取れなくなってしまう恐れがあることを留意してください。少し余裕を持たせるのがコツです。

航戦・航巡・イタリア重巡を使う場合は注意!
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航巡等に搭載できる、瑞雲等の水上爆撃機は、ステータスに「制空値」を持っています。そのため、シミュレートする際は忘れずにそれも反映させてください。空母だけでは6つ烈風が必要という結果がでていたにも関わらず、航戦をいれてシミュレートしたら烈風5つで良かった、なんて場合があります。
そうすると1スロット無駄になってしまいます。その分艦攻等を載せたら火力、与ダメージは確実に上昇するのですから…

STEP.4 残りのスロットに攻撃機(艦攻)を積んでいく

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ここまでできたら、残りのスロットを埋めていきます。
搭載数の多い・少ないに関わらず、第1スロットに艦攻を載せるのは隊長スロットボーナスというよりも、「触接成功率UP」の恩恵が大きいからです。

索敵が足りなかったら…
通常では、戦艦・重巡等に載せる偵察機や電探等でおおよその索敵はカバーできます。しかし、甲作戦難易度の場合、乙以下で索敵が足りていても、甲では不足なんていう事態が起こります。むしろ甲はこうした調整で難易度が跳ね上がるのです。
索敵が足りない=その分をカバーするため、火力が落ちる=余計難易度が上がる
という図式が成り立ちます。
だからこそ、シミュレートは重要なのです。むやみに偵察機を増やして火力を大幅に下げるのではなく、スロットの位置を変えて搭載数で調整してみる、それだけで索敵スコアをクリアできるなんて場合だってあるのです。
(できれば、索敵スコアを稼ぐために空母に彩雲、艦上偵察機を増やすのではなく、他の艦種、航巡・重巡等で調整しましょう)

STEP.5 艦攻と艦爆を積む

原則として艦攻は、第1スロット(隊長スロット)に積みます。これにより、第1スロット補正(隊長スロット補正)がかかり、攻撃力の上昇と、触接判定で優位に働きます。
残りのスロットは、「開幕殲滅型」で挑む場合は艦攻ましまし。空母の数が少なくバランス型の編成であれば、艦爆を混ぜます。(艦爆を混ぜると砲撃戦での与ダメージの増加が期待できる他、戦爆連合カットインが発動するようになります)

STEP.6 シミュレート結果をもとに実際に積む

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これで艦載機の搭載が完了しました。
数多くの経験を積んでるからといって「勘」でやるのは禁物です。どんな熟練提督でも、出撃前は必ず制空値計算でチェックしています。その理由は「制空がとれるかどうか」ではなく「過剰になってない(無駄がない)かチェックする」ためです。
無駄があれば、その分火力は低下します。逆に言えば海域の難易度が上がれば上がるほど、敵も強くなり、多くの与ダメージを与える必要があるのです。そのために無駄を排除しなければなりません。

戦闘機を分散させるのはなぜ?
艦戦キャリアという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
これは制空をとるために、一つの空母に制空値を稼ぐために(攻撃を犠牲にして)艦戦だけを積む方法です。これは特例というか、かなり限定された海域に限って用いる方法です。ですから、何がなんでも制空を稼ぐために艦戦キャリア艦を用意するというのは正しくはありません。
例えば、4-5のラスダンでいうと、敵ボスを倒すためには高火力の戦艦を採用するしかありません。しかし、ルート決定のために戦艦+空母は3隻までしか入れることができません。空母を増やせば制空をとりつつ攻撃もできますが、ボスを倒し損ねる可能性があるので、できれば戦艦2+空母1にしたいところです。しかし、空母に艦戦も艦攻も積んでは制空が足りず、せっかくの高火力・高補正の徹甲弾弾着ができなくなってしまってはもともこうもありません。そこで、搭載数の多い加賀さんに全部艦戦をのせて、制空をしっかり取りつつ、その分の火力を戦艦に負わせるのです。
しかし、複数の空母を採用できる場合、1つを火力担当、1つを艦戦キャリアにしてしまったとすると、その火力担当艦が早くにつぶれてしまったら、それ以降火力不足に悩まされ続けることになります。だったら、バランスよく艦戦・艦攻を積み、一つが潰れてももう一つが攻撃できるようにした方がいいに決まっています。

ここから先は次の段階です!

以上の基本を踏まえれば、すべての場面で通用する編成を組めるはずです。
しかし、いくらでも改良できる余地がのこされているのも事実です。
ですが、それは、 あくまで、この基本方法を習得した上での、次のステップ(向上)にすぎません
それこそ、海域ごと、持っている空母や装備の種類に応じた個別の調整になってきます。
基礎がなってなければ、到底自分の発想で調整などできません。
もし、その調整した内容でのレクチャーを受けて編成を組んだとしましょう。
しかし、それでは、別の海域で全く役にたちません。
基本的な艦載機の積み方を習得していないと、個別のレクチャーは無意味です。いつまでたっても自分で搭載方法を決められないでしょう

本当に大事なことは、「なぜ、そういう載せ方をする」のかという共通の意義です。それが結果的に被害を減らしつつ、ダメージを出せる=修復コストが減るので沢山出撃させられる、資源残高に悩まされる心配、不安が減ることに繋がるのです。

制空権確保か航空優勢か?
制空権は「確保」するのがいいに決まっています。
ドッグファイトで、こちらの艦載機の被害は減ります。
弾着等の発動率が高くなる分、与ダメージも増えます。
だったら、「制空確保になるよう組むべきでは?」と考えるのが普通でしょう。
しかし、艦これは敵を沈めてナンボです。
ボスを倒せる火力無くしてクリアはできません。
もし、同じ編成例で制空確保しようものなら、烈風を9~10スロット搭載しないとなりません。
そんなんで、敵に効果的にダメージを与えられると思いますか?
これが答えです。
制空権確保できる場面では、積極的にそうしましょう。もちろん、十分な攻撃力を得られる場合にです。

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火力無くしてクリアはできない!
(イベント攻略の鉄則です)

上手にパクろう!

イベント海域等で攻略サイトをググり、編成例を真似するとことは悪いことではありません。
しかし、上手にパクる、自分の艦隊に合ったアレンジができなければ意味がありません。
早くからネット上に登場する攻略サイトの記事は、その筆者の環境(艦隊練度、装備の種類)を最大限駆使して、確定情報が出揃う前に攻略しています。むしろ、そうした艦娘・装備の層の厚さがあってこそ可能な攻略です。
それが、「最適解であるかないかに関わらず」攻略できた編成であることは間違いありません。
つまり、それを真似れば攻略は可能なのです。

しかし、ここで重要なのは、
全く同じ編成が同じ装備で組めるのかどうか、
もしくは、自身の持っている艦娘・装備に置き換えた場合、それで攻略できるかどうかを見極められるかどうか
です。
もちろん、後者の場面がほとんどでしょう。
多くの場合、同じ装備でも改修度合いが大きく影響します。装備未改修と改修をしているのでは、例えば全体で烈風1スロ分制空値に差ができると思っても過言ではありません。その見本で制空を取れて、索敵をパスしても、劣化版ではどちらも満たせない場合が多く見受けられます。
だからこそ、自分の持っている装備に置き換えた場合、きちんと制空がとれているかどうか、シミュレートすることが大事なのです!

真似して上手く行かなかった場合、そのほとんどは、「自分の艦隊練度や持っている装備が悪い」のではなく、シミュレートせず、適切に置き換えられなかっただけの方が極めて高い事実があります。
なんてことはない、烈風を1スロ増やしたら制空が足りてバンバン弾着・連撃してダメージを叩き出した、瑞雲を1スロ増やしたら索敵足りた…なんて事は大いに有りえます。
しかし、日頃からきちんと装備改修を進める事はもっと重要です。
今の育っている艦娘のレベルをより上げるより、装備拡充を図る方が難易度はぐっと下がります

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