今回の装備ガイドは軽巡洋艦・重雷装巡洋艦・練習巡洋艦についての特集です。
軽巡は、水雷戦隊の旗艦として縦横無尽に活躍します。
改二の増加により様々な場面でいろいろな使い方をそれぞれの艦に担わせることで様々な編成を組むことが可能です。ここでは標準型だけでなく、特化した使い方も含め、いろいろと紹介しています。
軽巡は、水雷戦隊の旗艦として縦横無尽に活躍します。
改二の増加により様々な場面でいろいろな使い方をそれぞれの艦に担わせることで様々な編成を組むことが可能です。ここでは標準型だけでなく、特化した使い方も含め、いろいろと紹介しています。
装備とは? どうやって使うの?
艦これにおける装備(このブログはアイテムと区別するため、装備名は青字を使用しています)とは、一般的なソシャゲで、キャラクターに装備させる武器や防具といったものと同じように、ステータスを上昇させたり特殊な効果を働かせるもののことです。兵器や艦載機の他、応急修理女神・戦闘糧食といった特別な効果を発揮するものもあります。
兵器などの装備は、艦娘のステータスを上昇させるために使用します。兵器を装備しなかったからと言って、攻撃に参加できないわけではありません。
上の例では、軽巡洋艦の球磨改の装備例です。左が未装備の状態、右が、15.5cm三連装砲という装備を2本、零式水上偵察機積んだことにより、火力・対空・対潜・索敵が上昇した例を示しています。
15.5cm三連装砲は中口径主砲と呼ばれ、主に軽巡洋艦で使用されます。なお、装備する兵器の種類によって(同じ分類のものでも、)ステータスの変化は異なります。例えば、初期装備である14cm単装砲を二本詰んだとしても火力は+4しか上昇しませんが、例で使用した15.5cm三連装砲を二本積むと、火力は+14も上昇しています。
また、史実に基づき、実際に使用されていたものと同じ装備を載せると、更にステータスが変化するもののあります。(後術)
零式水上偵察機とは、有名なゼロ戦のことではありません。ゼロ戦は戦闘機ですが、こちらは名前の通り偵察任務を行う航空機です。ちなみに日本の兵器の名称に用いる◯式とは、作られた年(皇暦)からとっています。2600年が零式(陸軍は百式)、2603年は三式です。
軽巡洋艦の特徴と、基本装備
巡洋艦(クルーザー)とは、駆逐艦と戦艦の中間、すなわち航行能力(機動性)と火力の両立を狙った中型艦です。偵察が重要な任務の一つであるとともに、複数の駆逐隊を指揮する旗艦としての役目も持ちます。ロンドン条約で主砲が6インチ縛りなのと排水量制限が設けられ、それに従った艦を軽巡洋艦と呼ぶことがあります。艦これでは、駆逐艦よりワンランク上の戦闘能力を持った艦という位置づけで編成しますが、改二艦が多く登場するようになると、それぞれの艦に特徴を持たせ、差別化が図られるようになりました。
軽巡の駆逐艦との違い、最大の特徴は、水上偵察機を載せることができるということです。(一部の艦には載せられないものもあります。)
水上機とは、フロートと呼ばれる水上に着水する機能のある飛行機です。通常、クレーンで水面に下ろすか、カタパルトと呼ばれる射出装置を使って飛び出させ、帰還後は水上からクレーンで引き上げます。偵察機は、その名の通り、偵察任務が役割で、戦闘を行うわけではありません。敵艦隊や基地を偵察したり(索敵)、また、その正確な位置情報を伝え、艦隊からの攻撃を手助け(弾着観測射撃)します。
3スロ軽巡
軽巡の基本型はやはり中口径主砲2つ+水上偵察機です。ただし、組んだ編成内で戦艦や重巡などに水上偵察機を積んでいるのであれば、軽巡には、魚雷や電探類を積む方がいいでしょう。20.3cm連装砲は主に重巡向けの主砲ですが、どの軽巡にも搭載可能です。火力重視と言えます。偵察機は、零式水上偵察機、零式水上観測機、紫雲、九八式水上偵察機(夜偵)等を搭載可能。特に九八式水上偵察機(夜偵)を搭載すると、夜戦時に夜間触接を行うことがあり、その状態では味方艦隊の夜戦命中率、夜戦火力が上昇します。命中重視の軽巡フィット砲搭載
巡洋艦の中でも、やや小さめの軽巡洋艦は、ロンドン条約により「主砲は6インチ以下」という縛りがあります。砲弾をぶっ放すということは、当然衝撃が艦に伝わり、揺れたりします。大型で強力な主砲を積めば、小型で貧弱な艦体では、当然双撃も強くなります。それを反映して、8インチ系主砲(メートル法で20.3cm)の主砲を積むより6インチ系(同14cm~15.5cm)を積んだほうが命中率が上昇します。これを「軽巡フィット搭載」と呼び、対応する中口径主砲を「軽巡フィット砲」と呼びます。
20.3cm主砲系に軽巡に対しての補正や装備ボーナスがないのはそのためでもあります。
弾着観測射撃と昼戦連撃
偵察機を載せられる軽巡に主砲+副砲+偵察機を搭載すると、弾着観測射撃を行うようになります。ただし、キャップ後に補正がかかるとは言え、1.1倍です。軽巡の場合3スロが多いのであえて弾着を行わせるより、主砲2つを搭載して昼戦連撃にした方が、与ダメージは大きくなります。もちろん連撃が不発したり、連撃のいずれかがミスする場合もありますが、昼戦連撃は1つの攻撃がキャップ後補正で1.2倍ですので、弾着よりも与ダメージが大きくなる確率は高くなります。
そのため、軽巡に弾着装備をさせるのは、4スロ軽巡でもない限り実用的ではありません。
効果の名称 | 組み合わせ | 効果 |
---|---|---|
主砲 + 電探CI | 主砲+副砲+電探+水上偵察機 | 攻撃力1.2倍 |
主砲 + 副砲CI | 主砲1以上+副砲1以上+水上偵察機 | 攻撃力1.1倍 |
昼戦連撃 | 主砲2以上 | 攻撃力1.2倍の2回攻撃※ |
対潜特化と五十鈴改二
対潜装備は、基本的に駆逐艦と同じです。ソナー+爆雷投射機を装備することで対潜シナジー効果を得ることができます。五十鈴・長良・由良は元々対潜値が高いので1-5等で早くから対潜要員として使うことができます。五十鈴改二は、他の軽巡に比べ対空値が高く、対空をより意識する場面で活用させていましたが、対潜先制爆雷攻撃の実装により、五十鈴改二に特別な能力をもたせることになりました。それは、「対潜値が100を越えていなくても、更にソナーを積んでいなくても、先制爆雷が発動する」というものです。五十鈴改二は、レベル50で改二にすることができるので、最優先で育てたい艦娘の一つとなりました。
対潜値に縛られないため、主砲2本+ソナーを積んで、対潜マスでの敗北回避や混合編成マスでの連撃による火力だけでなく、潜水艦対策にも使用できます。
4スロ軽巡の基本装備
4スロットある大淀、夕張を使えば軽巡標準装備+αの装備が可能です。例えば照明弾等を積んだり、主+副+副+偵の火力重視の昼戦・夜戦連撃装備等、用途の幅が広がります。大淀改は第3スロットが搭載数が多いため索敵でも優位に働きます。しかし、用途として特殊な使い方が多いため、どうしても通常海域での使用はなかなかないのが現状と言えます。主+副+副+魚雷、副×3+魚雷等の装備で夜戦型を組んだりすることもできます。また、夕張の場合はソナー+爆雷4スロ積みで対潜特化も可能です。夕張は搭載数が0のため、昼戦連撃や弾着ができないため、もっと特殊な用途に使うことになります。
対空CI要員や対地装備
これらに関してはほぼ駆逐艦と同様な考えて装備を決めていきます。具体的な装備例
装備を選ぶ時は、装備ボーナスを優先させよう
改二ではない軽巡は、だいたいどれも同じような基本型(連撃をさせる)となりますが、その装備を載せるかは、基本的に装備ボーナスが付加されるものを選ぶことになります。とは言っても「改」レベルでは装備ボーナスが乗ることはあまりありません。軽巡はむしろ艦固有の能力が大きく増加する「改二勢」が重要になってきます。そこで、これ以降、各艦ごとに具体的な装備例を交えながら解説していきます。
増設スロットと目的の特化、汎用性化
任務報酬や限定海域突破報酬で得た補強増設をどの艦に使用するかは、非常に悩ましいところですが、できれば艦固有に特化した使い道のあるものに優先して使用していきたいところです。なお、以下の各艦ごとの解説では増設スロットの優先度を合わせて記載しています。(基本的に機銃か熟練見張員を載せるものと考えても大丈夫です。すべての軽巡には、熟練見張員の装備ボーナスによるステータス底上げがあります)
五十鈴改二
1)対潜特化(上)五十鈴が、最優先で育てるべき艦娘の一つになった理由は、言うまでもなくレベル50で改二にでき、無条件で対潜先制爆雷攻撃が可能だからです。装備込の対潜値が100を超える必要もなく、ソナーも必須ではありません。対潜装備ガン積みでもいいのですが、この例の様に主砲を混ぜることによって、7-1の様な水上艦マスにも対応させることができるようになります。
2)対空特化(下)
先制爆雷が実装される前は、五十鈴改二は元々「対空要員」の意味合いが強く(どちらかというと長良が対潜、五十鈴が対空、名取が火力志向だった)、持ってくる初期装備もそれが反映されています。また、五十鈴固有の対空カットインを持っていて、機銃+高角砲だけで発動可能です。(対空電探を組み合わせると更に発動率は上がる)
秋月型を入手できていない、最初のイベントでは対潜海域で空襲マスがある場合など、大変重宝します。
【MEMO】
増設スロ:△(機銃を載せれば連撃+対潜+対空の両立が可能)
小型艇:✕
艦載機:△(スロット搭載数は0だが、配置は可能。索敵値を稼ぐことができる)
阿武隈改二
1)雷撃特化(上)改二実装により、軽巡初となる甲標的搭載による開幕雷撃可能艦となりました。雷巡が使えない場面では(1期から、むしろこっちの方が多かった)軽巡枠で最優先で採用されていることから過労死を心配されるほどの重要性となりました(笑)。とにかく軽巡枠は、阿武隈改二一択という状態が長い間あったほどです。他の艦で代用できるようになった現在でも、元々の雷装値の高さゆえ、採用する場面は多数あります。
2)対地装備との両立(下)
阿武隈改二は、大発動艇系の上陸艇や内火艇なども積めるため、対地攻撃の補助に使用することもできます。開幕雷撃で随伴艦を沈めた上、対地攻撃にも役立てようというわけですね。
なお、大発動艇系が積めることにより、軽巡枠が必要な遠征や、イベント限定海域の輸送ゲージマップでも活躍させることができます。
【MEMO】
増設スロ:△
小型艇:大発動艇系◯、内火艇◯、甲標的◯
艦載機:◯(阿武隈固有の能力を考えると、水偵を積む場面はほぼない)
由良改二
今までの軽巡にない、幅広い場面での活用ができる万能型軽巡です。火力こそ阿武隈改二には及びませんが、甲標的・水上戦闘機・水上爆撃機・揚陸艦装備が搭載可能で、更に補強増設には阿賀野型同様8cm広角砲を搭載することができます。元々対潜値、対空値が高いので、先制対潜爆雷攻撃による対潜特化、対空CIさせたり、揚陸艇を積んで対地特攻させたりといろいろなことをさせることが可能です。しかし、万能がゆえにどのステータスも抑え気味で「器用貧乏」とさえ呼ばれている程です。増設スロットで高角砲を組み合わせることで連撃をさせつつ開幕雷撃が撃てたりしますが、どれも特化型の艦と比べれば威力も小さく一撃で敵艦を沈めるにはあと一歩足りない感じもします。
しかし、やはり中盤戦において、そのマルチな活用は魅力的で、その他の固有艦を入手するまで多方面で活躍させることができます。
そんな由良改二ですが、やはり戦闘機を載せられる事が非常に有利で、制空補助で使ったりする場面で重宝します。また、マンスリー任務『水雷戦隊、南西へ!』において、敵に空母戦力がある1-4で、水雷戦隊しか使えないこちらの艦隊で制空を拮抗以上にすることで、敵の弾着・連撃を抑えることが可能となります。
【MEMO】
増設スロ:◎
小型艇:大発動艇系◯、内火艇◯、甲標的◯
艦載機:水上偵察機、水上爆撃機、水上戦闘機搭載可能
効果の名称 | 組み合わせ | 効果 |
---|---|---|
主砲CI | 主主主 | 攻撃力2倍 |
主副CI | 主主副 | 攻撃力1.75倍 |
魚雷CI | 魚雷2(魚魚魚) | 攻撃力1.5倍を2回分 |
魚雷CI | 主砲1以上+魚雷(魚魚主) | 攻撃力1.3倍を2回分 |
連撃(2回攻撃) | 主と副から2つ※ | 攻撃力1.2倍の2回攻撃※ |
中口径主砲と副砲
装備名 | 火力 | 雷装 | 爆装 | 対空 | 対潜 | 命中 | 回避 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
▼ 中口径主砲 ▼ | ||||||||
14cm単装砲 | +2 | +1 | ||||||
14cm連装砲 | +3 | +2 | ||||||
15.2cm連装砲 | +4 | +3 | +3 | |||||
15.2cm連装砲改 | +5 | +3 | +4 | |||||
15.5cm三連装砲 | +7 | +4 | +1 | |||||
15.5cm三連装砲改 | +7 | +4 | +2 | +1 | 装甲+1 | |||
20.3cm連装砲 | +8 | +3 | ||||||
20.3cm(2号)連装砲 | +9 | +3 | +1 | |||||
20.3cm(3号)連装砲 | +10 | +4 | ||||||
203mm/53 連装砲 | +9 | +1 | -2 | |||||
SKC34 20.3cm連装砲 | +10 | +2 | +3 | |||||
▼ 副砲 ▼ | ||||||||
8cm高角砲 | +1 | +6 | +2 | |||||
8cm高角砲改+増設機銃 | +1 | +7 | +2 | +1 | ||||
90mm単装高角砲 | +1 | +8 | +1 | |||||
10cm連装高角砲(砲架) | +1 | +7 | +1 | |||||
10.5cm連装砲 | +3 | +6 | +2 | +1 | ||||
12.7cm連装高角砲 | +2 | +4 | +1 | |||||
12.7cm高角砲+高射装置 | +1 | +8 | +1 | +1 | 対空CIカットイン装備 | |||
15cm連装副砲 | +4 | +2 | +2 | |||||
15.2cm単装砲 | +2 | +1 | ||||||
OTO 152mm三連装速射砲 | +8 | +2 | +1 | 装甲+1 | ||||
5inch連装砲 Mk.28 mod.2 | +4 | +9 | +2 | +1 | 装甲+1 | |||
15.5cm三連装副砲 | +7 | +3 | +2 | |||||
15.5cm三連装副砲改 | +7 | +4 | +3 | +1 |
コメント
コメント一覧 (2)
発動率微妙に高いとはいえ火力がだいぶ下がるので注意された方がよいかと思います
コメントご指摘ありがとうございます。
まぁ、あくまで装備・装備組み合わせの一例を列挙しているだけですので、それ程実践を考慮していません。今後気をつけたいと思います。