2017/05/15

今回のテーマは基地航空隊での航空機の配置についてです。ちょっとだけ深く掘り下げます。
最初に実装された時はシステムが全く判明していなかったので、手探りで使っていましたが、徐々に判明してくると、セオリーと呼ばれる積み方が広まってきました。
最初は敵艦隊に支援艦隊のようにダメージを開幕で与え、より優位にすすめていくための補助的な考えで補充する資源も仕方ないコストと考えていましたが、実装して一年経ち、システムがだいぶ判明することにより、無駄を減らし効果的に活用する方法もいろいろ編み出されています。
その一つが「劣勢調整」です。
今回は、その劣勢調整を意識した配置方法を考えてみましょう。
イベント海域での基地航空隊の使用に、アイテム「設営隊」は必要ありません。
主な内容
はじめてイベントに参加する提督への指針・参加編Tips&Topics
イベント限定海域固有の情報や戦術について紹介していきます。
支援艦隊と友軍艦隊の基礎知識
支援艦隊ついて解説します。
連合艦隊の基礎知識と編成考察
イベント限定海域で使われる連合艦隊の基礎と、その編成の注意点です。
基地航空隊の基礎知識(その1)
基地航空隊の基礎知識、編成・配置方法、基地航空隊専用の航空機について解説します。
はじめてイベントに参加する提督への指針・艦隊編成編
イベント限定海域に向けた艦隊の編成の仕方についてのイロハ
はじめてイベントに参加する提督への指針・準備編
イベント開始前に必要と思われる予備知識や準備について紹介します。
誌上実況!イベント初参加提督の挑戦~新米提督に贈る応援歌~
誌上実況!新米提督の初イベ挑戦記

基地航空隊で使用する航空機

攻撃機(Attacker)
九六式陸攻 攻撃機は、敵の艦隊や地上の目標物を上空から攻撃する航空機です。
雷撃を行ったり、水平爆撃(水平に飛んでいき、接近して爆撃する)を行います。
「陸攻」は、地上の基地から発進し、長距離飛行するので大型で9人乗りです。代表的なものは、一式陸攻(一式陸上攻撃機・コードネーム:Betty bomber)。
「艦攻」は、空母の甲板から発艦します。小型で飛行距離は短めですが、基地航空隊でも使用できます。宇宙戦艦ヤマトにも登場したアメリカのTBF(Grumman TBF Avenger)は様々なタイプが作られた主力機。戦後、日本でも使用されました。
機種名 半径 ステータス
九六式陸攻 8 雷装+8 爆装+10 対空+1 対潜+2 索敵+2 開発可能
一式陸攻 9 雷装+10 爆装+12 対空+2 対潜+2 索敵+3 任務報酬
爆装一式戦 隼III型改(65戦隊) 5 火力+3 爆装+9 対空+6 索敵+1 命中+4 回避+2 任務報酬
試製東海 8 爆装+2 対潜+10 索敵+5 任務報酬
流星改 6 雷装+13 対空+1 対潜+3 索敵+2 開発可能
TBF 6 火力+2 雷装+9 対空+1 対潜+6 索敵+2 初期装備有り・任務報酬
流星改(一航戦) 6 雷装+14 対空+2 対潜+6 索敵+4 命中+1 任務報酬

爆撃機(Bomber)
彗星(江草隊) 爆撃機は、より上空から目標に接近し、急降下し爆弾を落とし攻撃するタイプの航空機です。
大型の陸攻は、爆撃する能力もあるので、陸上爆撃機は存在していません。基地航空隊は、もちろん艦上爆撃機を使用することができますが、陸攻の駒が揃っているのであれば使用する必要はないでしょう。(日本海軍では、急降下爆撃を行える機体を爆撃機、水平爆撃および雷撃のみを行える機体を攻撃機と分類していた)
「艦上爆撃機」は空母の甲板から発艦するタイプです。代表的なのは彗星(コードネーム:Judy)やドイツのJunkers Ju 87 Stukaで、Ju87C改は日本が交流で譲り受けて改良したという艦これ独自の設定になっています。(実際に輸入したのは陸軍でJu87Aだった)
「水上爆撃機」はフロート(船のように水面に浮く機能)の付いた航空機で、艦船からクレーンで卸水面上で発進、あるいはカタパルト(射出機)から発艦します。帰還後は水面に着水、クレーンで回収します。代表的なのは瑞雲(コードネーム:Paul)。Swordfish(水上機型)はイギリスのFairey Swordfish(艦これでは艦攻扱いの雷撃機)にフロートを付けた水上機タイプ。
機種名 半径 ステータス
九九式艦爆(江草隊) 5 爆装+10 対潜+5 索敵+3 命中+4 初期装備
彗星二二型(六三四空) 5 爆装+11 対空+1 対潜+4 命中+2 初期装備有り・任務報酬
噴式景雲改 3 爆装+15 対空+6 策定+3 命中+1 改修工廠
瑞雲 5 爆装+4 対空+2 対潜+4 索敵+6 命中+1 初期装備有り・開発可能
瑞雲(六三一空) 5 爆装+7 対空+1 対潜+2 索敵+4 命中+2 任務報酬

戦闘機(Fighter)
試製烈風 ゼロ戦でお馴染みの戦闘機は、空中で敵機とドッグファイトをして、敵機を撃ち落とすのが役目の航空機です。そのため、爆撃などで敵艦隊を攻撃しません(まぁ、特攻は別として…艦これは特攻要素は実装しないと運営は明言しています)。敵機を減らすことは、すなわちこちらの艦隊を守り、優位に戦闘を進めるためなので、敵艦を攻撃しないといってもなくてはならない存在です。
(ちなみに零式とか一式という兵装に付けられる名称は、採用されて投入された年(皇紀)に由来します。皇暦2596年だと九六式、皇暦2600年だと零式です。)
もちろん有名なのは連合軍を震撼させた零式艦上戦闘機(コードネーム:Zeke)ですが、その後に登場する烈風(コードネーム:Sam)は試作8機が登場しますが、量産されず終戦を迎えました。
一方、陸軍には陸上戦闘機もあります。最も有名なのは一式戦闘機(コードネーム:Oscar)です。陸軍やメディアの間で連合軍のように、形式名ではなく愛称があったほうがいいということから採用されたのが「隼」です。(宇宙戦艦ヤマトが好きな方は「加藤隼戦闘隊」が馴染みではないでしょうか)
艦上戦闘機、陸上戦闘機のほか、水上戦闘機も存在します。もちろん、瑞雲なども基地航空隊に含めることができます。
機種名 半径 ステータス
零式艦戦21型 7 対空+5 初期装備・開発可能
試製烈風 後期型 5 対空+10 開発可能
一式戦 隼II型 6 対空+6 任務報酬
Spitfire Mk.I 5 火力+1 対空+7 任務報酬
三式戦 飛燕 3 対空+8 任務報酬

局地戦闘機(Fighter)
雷電 局地戦闘機とは、基地や領土などを攻撃してくる大型爆撃機を迎撃するために開発された戦闘機です。艦これでは、基地航空隊の基地(マップ上でABと表示される)襲撃に対し、それを迎撃する飛行隊で使用します。「局地」と付くように迎撃が目的のため、飛行距離はそれほどなく、あくまで運動性能に重点が置かれています。代表的なのは雷電(コードネーム:Jack)です。海軍航空隊の基地を守るため、隼とは違い海軍所属です。またその後、これも有名な強風を陸戦機化した紫電(コードネーム:George)の後継機紫電改があります。F6Fに似ていることから大和が誤射したという逸話もあります。また、日本初の実用に耐えるターボジェットエンジンであるネ20エンジンを搭載した橘花改が登場します(局地戦闘機というよりより広範囲な運用を目的としています)。
機種名 半径 ステータス
試製 秋水 1 対空+2(高高度迎撃) 任務報酬
雷電 2 対空+6 任務報酬
橘花改 2 爆装+11 対空+11 回避+1 任務報酬

偵察機(Reconnaissance)他
二式陸上偵察機 偵察機とは、その名の通り情報収集を目的とした航空機です。そのため、直接戦闘には参加しません。ですが、その偵察任務のおかげで敵を知り、戦闘を優位に進めることができるのです。なお、水上爆撃機で紹介した瑞雲は、爆撃機と偵察機の統合を目的に作られたため、偵察任務も行います。艦これで水上爆撃機が偵察機に分類されているのはそのためでもあり、索敵や弾着観測射撃にも作用します。攻撃機で紹介した試製東海は、厳密には対潜哨戒機です。
艦上偵察機の他、陸上偵察機もあります。二式陸上偵察機がそれですが、今の所ランキング報酬、イベント報酬、限定任務での配布にとどまっています。
一方、陸上基地から発進して洋上の敵艦隊を捜索・攻撃する長距離攻撃機として作られたのが二式大型飛行艇(二式大艇)(コードネーム:Emily)です。
艦これでは、基地航空隊でこれらを使用すると、飛行隊全体に特殊な効果を追加します。
機種名 半径 効果
彩雲 8 基地制空値に係数倍する効果、最低戦闘行動半径を最大8まで延長
二式大艇 20 最低戦闘行動半径を最大13まで延長
PBY-5A Catalina 10 カタリナ救助、最低戦闘行動半径を最大10まで延長

※これまでの機種一覧は通常時に入手可能なもののみ抜粋しています。

航空機のセット方法

基本的な考え方
1470 基地航空隊による攻撃等は、艦載機の航空戦とほぼ同じです。もちろん、敵機を撃ち落とすこともします。したがって、敵艦隊と戦闘する場合は、空母に配置した航空機と同様に配置していきますが、スロットによる搭載数の変化、スロットの位置によるボーナスなど空母特有の制約や特徴はありません。
戦闘マスや空襲マスでは、艦隊同士全体の制空値による制空権判定があり、それによって撃墜あるいは撃墜される航空機の数が決まり、最終的にその残りが敵艦隊を攻撃します。一方、基地航空隊の飛行隊による敵艦隊攻撃は、一見すると支援艦隊の働きに似ていますが、1回1回の攻撃が、航空戦のように内部的に制空判定を行っており、また敵艦隊からの対空射撃を受けますから、撃墜されてしまい、残った航空機が攻撃することになります。(この点をしっかり把握しておいてください)
まるでたった1隻の空母が敵艦隊に向かうようなものですが、あくまで戦闘全体を通して、砲撃戦開始前にいかに敵艦隊の手数減らしをさせることが目的ですので、制空判定・勝敗を基地航空隊だけで判断するものではありません。
できるだけ撃ち落とされる数を減らし、敵艦隊にダメージを与えるかを考慮した航空機の配置が必要となってきます。
航空隊の編成は、向かわせるマス、目的に応じてセットしていきます。そのため、航空機ごとの特徴と役割を理解している必要があります。
敵艦隊を叩く
空母の艦攻と同じ考えで、艦攻・陸攻をセットします。
敵艦載機を叩いて制空権を取る補助をさせる
空母の艦戦と同じ考えで、艦戦をセットします。
航空戦マス・空襲マスで防衛
航空戦マス・空襲マスでは、敵航空隊と航戦する他、発進してきた敵艦隊を攻撃します。このようなマスに航空隊を配置する場合は艦戦・陸戦機を中心に迎撃します。
基地の防衛
敵機が基地に襲来してきた場合の防衛は、航空隊を「防空」にセットした上で、艦戦や局地戦闘機を配置します。第1小隊に彩雲を配置すると、防衛効果が高まります。

基本的な配置
1471 使用できる航空隊の数が1つの場合、航空隊には、「攻撃機3+戦闘機1」あるいは、「攻撃機4」(よく「陸攻ましまし」と呼ばれます)にします。あくまで敵艦隊の数減らしが目的ですので、与ダメージ重視というわけです。
基本的に、航空隊を送るマスまで届く飛行距離を持った艦攻・陸攻の中から雷装値の高いものを選ぶことになります。陸攻を所有している場合、雷装値も持っているので陸攻を優先。不足分を艦攻で補います。敵航空戦力が相当強い場合、おそらく航空隊使用制限が1というのはないでしょう。序盤海域での使用がメインとなります。

Tips:やはり熟練度が影響します
1472 空母に載せる艦載機同様、基地航空隊で使用する陸攻・陸戦・局地戦闘機にも熟練度が付きます。当然ながら、熟練度が上昇するほど、敵への攻撃命中率・クリティカル発生時のダメージ上昇等にも影響し、より多くの艦にダメージを与えることができます。
熟練度の低下は、戦闘で大幅に航空機を損失した場合に起こります(全滅した場合は、熟練度がリセット)。
イベントでの後半海域は、艦載機を多数積んでいるヲ級改やら深海棲艦も登場し、多くの機体を失い、熟練度はどんどん低下します。強い艦載機を決戦まで温存したり(熟練度上げが大変なため)、こまめに熟練度上げを行うなど対策し、ラスダンに備えましょう。
※中部海域と基地航空隊を開放していない場合でも、イベント期間中、限定海域での熟練度上げの方法がしばらくすると出回ります。こまめに情報をチェックしましょう。

基地襲撃を防衛
基地航空隊を使用できるマップでは、敵も艦隊あるいは敵の基地(飛行場姫)から航空機が基地に対し襲撃を行う場合があります。(一定の割合で発生します。また挑戦する作戦難易度で発生率・回数が異なったりします。低レベル難易度では発生しないマップもあります)
被害が多ければ備蓄資源を失ったり、発進前の航空機を損失します(この場合、一番上の第1中隊の航空機が減少)。 また、最近のイベントでは、ラスボスのギミック解除(装甲破砕効果やルート短縮、特攻補正追加)のために基地を防衛する必要もあります。
1473 このような場面では、札を「防空」にセットした上で彩雲を一つ、残りを局地戦闘機か戦闘機(陸戦機か艦戦)をセットします。偵察機には、防空への偵察機補正があり、効果が一番高い彩雲は、中隊の対空が1.3倍となります。
基地防衛には、航空機の飛行距離は関係ありませんので、対空値の高いものをセットしていきます。なお、基地航空隊に配置した戦闘機にも熟練度がMAXの場合、対空値補正ボーナスがかかります。
※最近のイベントでは、銀たこ重爆撃機という厄介なものが登場しました。こちらの対空値補正を下げてしまう効果があり、対抗するには高高度爆撃戦闘機試製 秋水など)が必要となります。ただし、低作戦難易度では、銀たこ艦載機を搭載したヲ改が登場しない、あるいは基地襲撃がギミック解除の条件にならないので安心してください。

対潜マスに航空隊を送る
1474 最近のイベントではお決まりのように対潜哨戒海域があります。1-5や7-1と違い、ボスマス(道中にも稀に)には幼女こと潜水棲姫が登場します。反航戦を引こうものなら、先制爆雷が揃っていないと撃ち漏らすことも多々あります。
対潜海域では、基地航空隊を対潜マスに送り込むことで潜水艦を攻撃することができます。
1475 ぶっちゃけ、基地航空隊はどんなマスでも配置可能です。非戦闘マスだろうと、能動分岐マスだろうとです(失敗した経験ある提督も多い)。もちろん、このようなマスに配置しても何も起きませんし、潜水艦マスでも同じです。
しかし、対潜値+7以上持つ航空機は、潜水艦に対して攻撃してくれます。例えば、九七式艦攻(九三一空)零式水上偵察機11型乙などです。そして、艦これでは陸攻に分類される対潜哨戒機試製東海(任務報酬として入手可)は強力な戦力となるでしょう。

Tips:基地航空隊には疲労があります
1476 基地航空隊で航空機を使用すると、出撃頻度に応じて艦娘と同じ様に疲労が溜まっていきます。連続出撃の場合、疲労が溜まると、命中率が低下するため注意が必要です。
艦娘同様に時間の経過とともに疲労は回復しますが、航空隊の札を「休憩」にすることで回復を早めることができます(ただし、ボーキサイト資材の自然回復速度が半減します)。

Tips:行動半径を伸ばす
旧028 航空機には飛行距離を反映させた「行動半径」と呼ぶステータスが存在します。(航空機配置画面にある「戦闘行動半径」の列の数値)
編成した航空隊の中で、この値が最小値が、そのまま航空隊の行動半径になるため、場合によっては配置させたいマスに届かない事もあります。(近年のアップデートで、飛行隊の戦闘行動半径が表示されるようになりました)
この時、大型飛行艇、水上偵察機、艦上偵察機を編成に組み込むと行動半径が伸びます。最も伸び率が高いのは二式大艇で次点はCatalinaです。
二式大艇は秋津洲改の初期装備として入手可能ですが、通常海域での入手ができないので恐らく最初に所有できるのは任務報酬(『戦艦戦隊、出撃せよ!』)のPBY-5A Catalinaでしょう。
どちらも入手できない場合、彩雲や零式水上偵察機を載せるのも一つの手ですが、伸ばせるといってもせいぜい1~2程度。元々の基地からの距離が8以上では伸ばすことができませんので注意が必要です。
半径
10 一式陸攻 二二型甲
9 一式陸攻、一式陸攻(野中隊)、銀河
8 九六式陸攻、一式陸攻 三四型
一式戦 隼III型甲(54戦隊)、一式戦 隼II型(64戦隊)、零戦21型系
一式戦 隼III型甲、一式戦 隼II型、流星系、F4U-1D、零式艦戦53型・52型系
たとえば、行動半径9のボスマスまで、基地航空隊を送り込むには、行動半径9以上の機体のみで構成する必要がありますが、行動半径6の機体をボスマス(半径9)まで届かせるには二式大艇が必要です。また、半径7・8の機体はPBY-5A Catalinaでも届きます。しかし、遠すぎるので、彩雲や偵察機では行動半径は伸ばせません。

2つ以上の航空隊を同じマスに集中させる
1477 2つ以上の航空隊が運用可能な海域では、それぞれ別々のマスに配置してもいいですし、複数の航空隊を集中配置しても構いません。どちらの場合も、最初の「基本型」と同じ構成で編成します。
しかし、ラスボスなどのボス戦マスで、敵航空戦力が大きい場合等で1マス集中にする時は、第1飛行隊に戦闘機を多めに配置します。複数の基地航空隊を1マス集中にした場合、第1飛行隊→第2飛行隊→第3飛行隊の順番で攻撃を行います。
当然、敵艦隊に空母戦力があれば、敵艦載機から迎撃されることになりますが、第1飛行隊に戦闘機を配置することで、敵機を撃ち落としてくれる数が増え、その後の航空隊の機体の残存数が多くなる期待が増加します。その分、敵艦隊への与ダメージが増えるというわけです。
「航空劣勢」をきちんと意識するのではあれば、第一航空隊は「戦闘機2・攻撃機2」、第二航空隊は「戦闘機1・攻撃機3」がベターです。
※海域によって、3飛行隊を出撃させることができる海域、3飛行隊使用可能で2飛行隊のみ出撃可能、2飛行隊使用可能で2飛行隊出撃可能といった具合に様々な使用条件が設定されています。2飛行隊使用可能でも、2飛行隊出撃させるだけでなく、1飛行隊を出撃・1飛行隊を防空といったこともできます。上の例は、6-5 KW環礁沖海域での使用例ですが、この海域は『3飛行隊使用可能で2飛行隊のみ出撃可能』という設定になっていて、出撃できない第3飛行隊は防空に設定しています。

劣勢調整って何?

1478 もし、航空隊の攻撃で黄色い文字で「基地航空隊 攻撃機未帰還機多数!」や「基地航空隊 攻撃隊被害甚大!」と表示されたら制空は喪失していて、大量の機体が落とされていることになります。こうなると効果的にダメージを与えられないばかりか、補充コストがかなりかさんでしまいます。この様な場合、「航空劣勢」をきちんと意識すると、かなり被害を抑える事ができるばかりか、第2航空隊以降の敵艦隊への与ダメージを確保することが可能になります。

1479 基地航空隊の出動では、敵艦載機からの応戦(迎撃)があります。通常の航空戦と同じように、敵戦闘機によって、こちらの航空隊は撃墜されるわけです。基地航空隊は航空戦や砲雷撃戦の前に敵艦隊の威力を落とすのが最大の目的なので、基本は陸攻などの攻撃機を配置するわけですが、敵機の応戦がある以上内部的には(画面に表示されなくても)制空権判定があります。その状況によってこちらの撃ち落とされる機数が決まってきます。
つまり、こちらの航空隊の配置が、全て攻撃機だけだと、どんどん撃ち落とされるばかりで戦力は落ちていきます。陸攻には空中戦を行う能力があります(対空ステータスがある)ので、ある程度は防ぐことが可能です。しかし、ただ黙って撃ち落とされるのは結果的にダメージを減らし、こちらの航空隊の被害も多くなり、熟練度は落ちるし、補充のための資源消費は増えるばかりです。かと言って、航空隊で制空権を取るように戦闘機ばかりを積むのは本末転倒になってしまいます。そのため、制空権喪失ではなく、劣勢になる程度に戦闘機を混ぜて被害を減らす事が「劣勢調整」の考え方です。
制空状態 撃墜数 残機
制空権喪失 4~10 8~14
航空劣勢 3~7 11~15
均衡 2~5 13~16
※撃墜数は、それぞれの状態の範囲内でランダムです。

基地航空隊は、第一航空隊から順番に交戦判定をしていきます。その結果、第二航空隊は、第一航空隊が撃ち落とした敵艦載機の残存数と交戦することになります。徐々に減っていくわけですね。
そのため、第一航空隊には戦闘機を多めに配置するのがセオリーといえます。
しかし、戦闘機を1機混ぜても、制空権喪失しては結局撃ち落とされる数は減らないので無駄になってしまいます(むしろ、攻撃機オンリーより攻撃力は落ちるわけですし…)。そこで、きちんとシミュレートして劣勢以上にする必要があります。どんなに強い戦闘機を混ぜても劣勢に届かないのであれば、どうせ撃ち落とされるので、きちんと「劣勢」を意識しましょう。

6997
▲(制空権計算機

イベント海域では、開始直後は敵戦力は、新型の艦載機が出たりするとすぐには判明しませんが、ある程度時間が経てばだいぶわかってきます。新型艦載機がない場面ではすでに判明しているので把握できます。
これは、17年春イベントの最終海域(E5、大ホッケ海北方)のボス(R)マスでのシミュレート例です。このマスの出撃可能範囲は7なので、届く戦闘機を第一中隊に配置してみました。
ほとんどの場合、このマスへは2~3航空隊を集中で配置すると思います。
すでに書いたように、基地航空隊の攻撃は、両方集中配置した場合、第一航空隊が2波攻撃したあと、第二航空隊が2波攻撃します。敵が応戦してくる艦載機は限りがあり、1回の戦闘中に補強されることはありません。すなわち、基地航空隊の攻撃により徐々に敵艦載機の数は減っていくことになります。
そのため、第一航空隊は戦闘機多め、第二航空隊は攻撃機メインにすることで、第二航空隊の戦闘機は(敵は残りの艦載機だけで応戦するため)被害が減ることになります。
補足すると、航空隊の攻撃は、その都度制空判定が行われるので、後ろになるほど敵の制空値はどんどん下がっていき、こちらの制空状態は優位に判定されていくことになります。

旧028 撃墜数は3,4機ですが、第一中隊だけは8機撃ち落とされています。これは、基地空襲で被害を受けたためで、基地空襲で50ダメージ以上受けると、その航空隊の第一中隊が減ってしまいます。
第一中隊に戦闘機を配置しているため、制空判定で悪影響が出てしまいます。(この例では、最大残数が16なので、最初から均衡だったことがわかると思います。)

旧028 この例では、第三航空隊が被害を受けています。その場合、第三航空隊の第一中隊の機数が減少します。


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コメント

 コメント一覧 (5)

    • 1. べべべ
    • 2017年05月15日 15:14
    • ちょうどそのあたりの仕様が気になっていたところでした!
      ありがとうございます!!
    • 2. 匿名
    • 2017年05月16日 09:34
    • 基地航空隊の攻撃ですが、上から順番ではありません。各航空隊がまとまって攻撃しますので、配置順は空襲対策ぐらいです。
      また今回のE5を例に挙げられていますが、第二基地航空隊にも艦戦などを組み込むのが一般的です。劣勢→劣勢→劣勢などで調整します。
      そして基地航空隊の目的の一つに敵の制空値を削り、結果艦隊本隊が持ち込む艦戦の数を減らし空母にも攻撃力を与えるということがあります。その点も考察されてはいかがでしょうか。
    • 3. sato
    • 2017年05月16日 16:57
    • いやー自分なりに考えて配置してもボーキが恐ろしい速度で溶けていくので、この記事を参考にもっと節約できるように頑張りたいと思います。

      後は、陸攻・陸戦の数用意しないとな~(´;ω;`)
    • 4. なつき
    • 2017年05月16日 17:07
    • ★べべべ様»
      いらっしゃいませ♪
      ありがとうございます。これからもいろいろな話題で記事が書けるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします~。m(_ _)m

      ★匿名様»
      いらっしゃいませ♪
      情報ありがとうございます。参考にしますので、今後もどうぞよろしくお願いします~m(_ _)m

      ★sato様»
      いらっしゃいませ♪
      ボーキが溶けるのは仕様というかコストですかねぇ・・・展開を優位にすすめるための・・・
      難しいです。
      でも陸攻・陸戦の数を揃えると更にボーキ消費が加速するぅ~~~っ
    • 5. 匿名 2コメ
    • 2017年05月16日 20:51
    • なつきさん 
      早速の対応ありがとうございます。
      長文になりますが、ご容赦くださいね。

      彩雲での距離延長ですが、元が7の機体は8に伸びます。本文では8以上は届かない記載がありますが、9以上が届かないが正しいです。とはいえ、距離7の機体は艦戦・陸戦の一部に限られますから、攻撃面では厳しいです。ボスマスでの制空削りには使えるといった程度でしょうか。

      基地航空隊での劣勢調整時は、制空値計算機での熟練度選択にも配慮された方が良いかと思います。陸戦・艦戦は最大で良いと思いますが、陸攻(と一番上に置いた飛行艇・彩雲など・空襲ありの場合のみ)は、熟練がない状態で私は計算しています。劣勢調整では陸攻は落とされ熟練度はある程度減少します。一般論ですが、MAXで計算した結果、陸攻熟練度が落ち、劣勢調整のはずが制空喪失になることもあり得ますので、ぜひ配慮されてください。
      防空時の彩雲補正ですが、正確には偵察機の補正です。そのため二式大偵を防空に入れることも可能で補正倍率は彩雲と同等の効果を持ちます。

      また偵察機を抜いて戦闘機4編成ですが、選択する装備の防空時対空値が同じものを4つそろえられるときは偵察機抜きが高いです。(例 烈風×4 制空268  烈風×3 彩雲 制空265)しかしこれはほぼ誤差レベルかと思われますし、制空が全く同じ装備を4つ使うことはまれかと思われます。索敵9以上の偵察機があるならそちらを入れる方が現実的です。
      長文、失礼しました。
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