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今回は、対空カットインの入門講座です。そのため、あまり深く掘り下げていませんが、これだけ知っていればとりあえず自分で対空カットインができる編成を組む上での基本は習得できることを目標としています。
初心者で最も勘違いし易いのは、「カットインを発動した艦が多くの敵艦を落としてくれる」ということではないでしょうか。実は全く違います。対空カットインが発動すると、艦隊全体に迎撃ボーナスが加わるのです。
その仕組から、装備例、注意点をまとめてみました。


そもそも対空カットインとは何なのか?

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対空カットインは、見た目、発動した艦によって何機か撃墜しているように感じますが、実際には、発動に選ばれた艦の「ボーナス値」によって、艦隊すべての艦の撃墜にボーナスが加わるようになっています。
つまり、
対空カットインが発動すると、全ての艦の撃墜数が増加するので、艦隊全体で大幅な敵航空機の撃墜が見込めます。
航空戦では、相手側の艦載機をこちらの空母や航戦・航巡から発艦した戦闘機が撃墜するだけではなく、艦艇からの対空砲火で迎撃します。
敵に艦載機を持った空母が3隻いて、それぞれが2スロットずつ(計6スロ)艦戦を除く艦載機を載せているとすると、その各スロットに対して、こちらのどの艦が迎撃するかがまず決定されます。
(このとき、こちらの艦隊の各艦からみると、1隻ごとに、敵のどのスロットの艦載機の迎撃を担当するかが決定されるため、あるスロットに2つのこちらの艦が迎撃したり、全く迎撃されないスロットがでてしまう場合もあります)
各艦娘が担当する迎撃(対空射撃)で必ず1隻は撃ち落とします(最低撃墜保証)。すなわち敵の艦載機は最低でも6機は落とせるわけですが、それ以外に2つのステップで敵艦載機を迎撃します。それ以外にも2つの計算方法で撃墜数を算出します。この2つの方法とは、計算方法により固定撃墜、割合撃墜と呼ばれていますが、まず、その各ステップの撃墜数は、それを成功させるか、失敗させるかの判定が50%の振り分け率で行われます。すべての敵スロットで2つのどちらのステップも「未発生(失敗)」だった場合、最低撃墜保証によって6隻が撃墜されることになります(そんなことはかなりの低確率ですが…)。
しかし、対空カットインが発動すると、たとえ、すべての固定撃墜・割合撃墜発動が失敗しても、最低撃墜数の他に、発動したカットインの種類に応じたボーナスが各艦に付加します(下の表のA)。たとえば、秋月型カットインが発動した場合、各艦にプラス7機の撃墜が確定し、艦隊全体では(最低保証+ボーナス=7で)48機撃墜が可能となります。これだけでもかなりの増加となりますが、2つのステップがある撃墜判定の2段階目(固定撃墜)が成功した場合にも付加ボーナスが加わります(下の表のB)。
(この迎撃ステップについて詳しくは航空戦でいかに敵艦載機からの攻撃を守るか…(出撃と戦闘のはなし:航空戦の防空)を参照ください。ただし、かなり掘り下げて解説しています)

対空カットイン発動条件とボーナス(A=固定ボーナス、B=固定撃墜ボーナス補正)
対応艦・艦種 装備1 装備2 装備3 装備4 A B
全ての水上艦 高角砲+高射装置 高角砲+高射装置 対空電探 4 1.5
高角砲+高射装置 対空電探 4 1.4
高角砲 高射装置 対空電探 3 1.35
高角砲 高射装置 2 1.3
特殊機銃 対空機銃 対空電探 3 1.25
戦艦・航空戦艦 大口径主砲 三式弾 高射装置 対空電探 6 1.5
大口径主砲 三式弾 高射装置 4 1.45
秋月型 高角砲 高角砲 電探 7 1.7
高角砲 電探 6 1.7
高角砲 高角砲 4 1.6
摩耶改二 高角砲 特殊機銃 対空電探 8 1.65
高角砲 特殊機銃 6 1.5
五十鈴改二 高角砲 対空機銃 対空電探 4 1.45
高角砲 対空機銃 3 1.3
霞改二乙 高角砲 対空機銃 対空電探 4 1.4
高角砲 対空機銃 2 1.25
皐月改二 特殊機銃 2 1.2
文月改二 特殊機銃 2 1.25
鬼怒改二 高角砲※2 特殊機銃 5 1.45
特殊機銃 3 1.25
由良改二 高角砲 対空電探 5 1.45
UIT-25系統 機銃
※特殊機銃に該当するのは25mm三連装機銃 集中配備、Bofors 40mm四連装機関砲、QF 2ポンド8連装ポンポン砲の3種 ※2 高角砲+高射装置以外の高角砲 ボーナスのAは追加される撃墜数。Bは固定撃墜数算出の際に加わる倍率です。

対空カットインが発動すると、各艦の撃墜数は、
割合撃墜数+(固定撃墜数×カットインボーナス)+カットインによる追加撃墜ボーナス+最低保証の1機
となります。
ここで重要なのは、カットイン発動を期待して、発動可能艦を増やすのではなく、最もボーナス効果の高い艦に任せるべきです。秋月や摩耶と一緒に、ボーナス効果の低いカットイン艦を入れると、ボーナス効果は低いのに発動率が高いために発動してしまい、折角の秋月や摩耶の利点を活かせなくなってしまいます。
上の表を見れば、「対空値の高い、優秀な皐月改二に対空カットインを発動させてはいけない」理由がわかると思います(もちろん任務や縛り等の条件で秋月型・摩耶改二が使えないとなれば、話は別ですよ)。
※ただし、秋月型+摩耶改二の2隻をカットイン可能艦にするのは、ありと言えばありです。

対空カットインをより効果的に活用するには

上の項で、割合撃墜数、固定撃墜数というのがありますが、これらを求める計算では、艦そのものの防空ステータスだけではなく、装備の種類や改修度合いが影響してきます。
そこで、できるだけ火力の高い組み合わせで装備するだけではなく、同じ火力であればより防空能力の高い装備を載せることによって、更に撃墜数を増やすことが可能となってきます。
その際、一つの艦を集中させるよりも、すべての艦を少しでも上昇させた方が効果は大きくなることがわかっています。これを艦隊防空といい、固定撃墜数の算出に作用します。
次の例を見てください。これは1-6での装備例です。

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対空カットイン艦として秋月型の初月を採用し、残りの駆逐艦は火力+6に命中率を上げる電探を載せています。

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航空戦マスで、2回の敵艦載機の攻撃を受け、1隻小破、1隻中破の被害を受けました。

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一方、こちらは、同じ火力+6を得られる10cm連装高角砲+高射装置に換装しています。しかし、対空値は各艦とも大幅に上昇します。

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こちらは2回の襲撃で、被害はゼロ。更に被弾エフェクト(爆発しているアニメ)が表示されません。
どちらもカットインが発生していますが、効果は艦隊全体の防空値を高めることによって目でわかる程効果が増大しているのです。
だからといって、対空値だけをあげて火力が下がるような装備の載せ方はおすすめできません。防空は被害を減らすことができますが、敵艦隊への与ダメージは上昇できません。当然ですが、火力が下がって火力不足になって、敵艦を沈められなければ意味はありませんからね。

主な対空カットイン装備

秋月型
秋月型は「防空駆逐艦」というだけあって、高射装置を内蔵しています(艦固有の能力です)。そのため、高角砲(いわゆる「長10cm砲」と呼ばれる10cm連装高角砲)と電探だけでも秋月型カットインが発動します。
ただし、秋月型が持ってくる10cm連装高角砲+高射装置は、改修による能力上昇がはるかに高く、改修を勧めているなら10cm連装高角砲+高射装置を載せましょう。
また、唯一電探はどの電探でも発動させることが可能ですが、艦隊防空能力を高める観点から、やはり対空値の高い13号対空電探改を搭載しましょう。

防空番長摩耶改二
基本型
摩耶改二は、特殊機銃(25mm三連装機銃 集中配備、Bofors 40mm四連装機関砲、QF 2ポンド8連装ポンポン砲)に高角砲、対空電探を装備すると、摩耶改二型対空カットインとなります。このカットインでもボーナス値が高く有用なのですが、防空特化型重巡だけあって、それほど火力は高くありません。

6991 弾着併用型
秋月型の登場で、防空番長の地位を若干落とした摩耶様ですが、補強増設に機銃を載せられるようになり、再び注目を集めるようになりました。補強増設に特殊機銃を入れることで主砲を載せられるようになり、火力が大幅に増加するだけではなく、弾着・昼戦連撃も可能となっています。(主副カットインで効果は低いですが…)

汎用カットイン
上の表で、「全ての水上艦」とある5種類の組み合わせは、汎用カットインと呼ばれています。駆逐艦はもちろん、戦艦・空母でも可能です(そもそも、それらにさせる必要があるのか、という話ですが…)
秋月型や摩耶改二を使えない場面では汎用カットインに頼ることになりますが、できるだけ素の対空値が高い艦を選ぶに越したことはありません。


皐月型機銃カットイン
皐月改二・文月改二は特殊機銃1つでカットインが発動する上、素の防空値も高く、更に発動優先順位が一番高いという特徴があります。しかし、特殊機銃カットインはボーナスが低いので本当に特別な事情がない限り使うメリットがありません。むしろ汎用カットイン装備を載せた方がいいでしょう。
補強増設に機銃を載せて、基本スロットに通常の装備を載せるならまだしもですが、秋月型・摩耶改二が使える場面ではカットイン装備をさせるべきではありません。

高射装置を使う
秋月型を入手してなく、摩耶や皐月が改二になっていない場合、最初に対空カットインが可能になるのはおそらく、任務報酬でもらえる高射装置を使う方法でしょう。
高角砲と高射装置で別々のスロットを使ってしまうというデメリットがあるので、とにかく別の方法が使えるようになるまでのつなぎ程度でしか使う場面はないと思います。また、重巡のような4スロでこのような方法を使えば、火力優先に弾着装備するために電探を偵察機に変える事も考えられますが、当然ボーナス値は下がってしまいます。無理してそこまでやらないと突破できない海域なのか、よく考えて使うべきでしょう。

編成を組む上での注意点

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すでに書いたように、対空カットインの発動率を気にするばかりに複数艦を対空カットイン装備にするのはおすすめできません。ボーナス値の高い秋月型と摩耶改二を併用するならまだしも、秋月型と他の汎用CI装備艦を併用すると、汎用CI艦が優先して発動してしまい、せっかくの秋月型のボーナスの恩恵を受けることができません。
また摩耶改二を使うなら無理して秋月型を使うこともないと考えています。だったら、別の火力の高い駆逐艦を入れてカットインは摩耶様に任せるべきでしょう。
摩耶を使うか、秋月型を使うかは、出撃する海域の編成縛りによって判断します。特にイベント限定海域では重巡の役目も高く、重巡に火力を担当させたい場面も出てくるでしょう。
海域によって最適な選択が存在するのです。
いずれにせよ、他の艦に10cm連装高角砲+高射装置を積んで艦隊防空を高める場合は、対空電探ではなく、対水上電探を載せるなど、カットインを発動させないようにする必要があります。

さいごに…

対空カットインを含む防空の考え方は、あくまで(道中を含む)艦隊の被害を減らし、ボスマスに到達させ、無事クリアするためのリスク減らしです。
決して防空をきちんとしなければ勝てないわけではなく、むしろ防空に注意するばかりに艦隊の能力のバランスを崩し、突破できるものもできなくしてしまう危険性をはらんでいます。
ボスを倒せる火力あってこそのデッキ組みであることを忘れてはいけません。駆逐艦ならまだしも、火力の高い軽巡・雷巡に高角砲ガン積みしたりすることでせっかくの火力を落としてしまってはもともこうもありません。

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