2017/01/31

航空戦(どちらか、または双方に空母がいると発生)では、戦闘同士が戦って制空権争いを行うほか、敵艦隊を航空隊が攻撃、そして艦隊はそれを防空します。
さっくり言うとそんなとこではあるのですが、いったいどんな事が行われていて、そういう結果を招く仕組みになっているのでしょうか・・・
今回は、アルフォンシーノ方面での戦闘を例に、非常に複雑かつ面倒な判定がいろいろ行われている航空戦の防空について、理解を深めて行きます。
ベテラン提督が上級者向けにまとめたブログ記事、あまりに詳しすぎるWikiや、防空動画が難しすぎてちんぷんかんぷんだ、もうすこし解かりやすく解説して欲しいというビギナー卒業~中級者レベル向に最適です。

航空戦のおさらいと例

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航空戦では、次のようなことが行われています。
航空戦より前に行われる、索敵判定、噴式強襲、基地航空隊攻撃については割愛します。

1.制空権争い
戦闘機同士が空中で交戦します。これにより撃ち落とされる航空機があります
2.触接判定
誘導による航空機の攻撃力UP
3.相手艦隊への攻撃と、その防空
艦載機による攻撃が行われ、艦隊はそれに対し防空射撃で迎え撃ちます。
今回のテーマは、このうちの3で、しかも、攻撃側ではなく、迎え撃つ防空に関するものです。1と2については、出撃と戦闘のはなし(航空戦編)をご覧ください。

ドッグファイト

状態 撃墜機の数(搭載数に対し)
制空権喪失 0%~10%
航空劣勢 0%~40%
航空均衡 0%~60%
航空優勢 0%~80%
制空権確保 0%~100%
航空戦が行われると、双方の艦載機同士の撃ち合い(ドッグファイト)が行われ、続いて相手艦隊への攻撃と、相手航空機からの攻撃を対空砲火で防衛します。航空機同士のドッグファイト(制空権争い)では、航空戦に参加する艦載機(艦戦、艦爆、艦攻、水爆、水戦、墳式機)が相手艦載機を攻撃し、制空権の確保状況に応じて各スロット毎に、割合に応じて敵機を撃ち落とします。(搭載数が多いとボーキの消費量が増えるのはそのためです。20%での割合で撃墜されるとなると、12機のスロットでは約2機ですが、48機のスロットでは9機も撃ち落とされる事になります)
割合は一定ではないので、制空確保時にあるスロットでは全機撃墜したものもあれば、10%程しか撃墜できないものもあり得ます。結果は目に見えません。
相手艦隊への攻撃は、このドッグファイトで残った艦が行います。

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▲画面上では、ドッグファイトと対空砲火が一緒に行われているように見えますが、内部的には、ドッグファイトの後に、相手艦隊への攻撃と迎撃する対空砲火が行われます。
自艦隊では、一部の艦が前へ出ているように表示されていますが、これは機銃で迎撃している艦を示しています。
※実際には、制空権はドッグファイトの結果によって決まるものですが、ゲーム上では艦隊の「制空値の比較」によって決まってしまいます。ドッグファイトの勝敗(と言うより相手側の撃ち落とす数、こちら側の撃ち落とされた数)は、制空値の比較による「制空状態」によって決まります。

対空砲火

ドッグファイトの後に、生き残った艦載機により、相手艦隊への攻撃が始まります。(相手艦隊への攻撃は、艦上攻撃機・艦上爆撃機・水上爆撃機等が行い、偵察機や艦上戦闘機、水上戦闘機は攻撃を行いません)
そして、それを艦隊の艦艇から対空砲火で迎撃します。

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今回、説明するにあたって、アルフォンシーノ方面への出撃を想定して、この編成例を使っていきます。(画像クリックで拡大詳細)

この対空砲火では、迎撃艦は、相手艦載機に対し、割合撃墜固定撃墜、そして対空カットインが行われます。(必ずではなく、それぞれに発生するかどうかの判定が行われます)
実際の撃墜数は、次のステップで決定されます。

1.迎撃艦の決定
ボスマスでの例
スロ 装備名 搭載数 搭載数 担当艦
1.空母ヲ級flagship
1 深海棲艦戦MkⅡ 32 20 鳥海が担当
2 深海棲艦攻MkⅡ 32 24 摩耶が担当
3 深海棲艦爆MkⅡ 32 16 秋月が担当
2.空母ヲ級elite
1 深海棲艦戦MkⅡ 22 10 摩耶が担当
2 深海棲艦攻MkⅡ 22 14 金剛が担当
3 深海棲艦爆MkⅡ 22 6 瑞鶴が担当
マズ最初に、敵艦から発進した艦載機をスロットごとどの艦が迎撃するか決定します。
3-3ボスマスで、空母ヲ級flagship+空母ヲ級eliteのパターンを引いたとします。
ヲ級の装備スロットはそれぞれ3つあります。例えば、空母ヲ級flagshipの深海棲艦爆MkⅡが搭載されている第3スロットは秋月が担当するといった具合です。
相手航空機に対して、迎撃を実際に行うのは、相手艦の各スロットごとに、こちらの艦隊のうち、1艦です。ます、その艦の決定が行われます。相手側の攻撃を受ける艦と迎撃する艦が同じとは限りません。
この表の例は、あくまで一例です。(右側の搭載数は、ドックファイトで撃墜された後の残りの数を便宜上表しています)

2.割合撃墜発動判定と算出
装備倍率
種別 倍率
対空機銃 6
高角砲(主砲/副砲)、高射装置 4
電探 3
担当する艦の防空能力(加重対空値)に応じて撃墜数が割合で決定されるのが割合撃墜です。割合撃墜は、敵艦の艦載機搭載スロット1つずつに対し、それぞれ50%の確率で、割合撃墜を発動するか判定します。その計算式は、

割合撃墜 = (担当艦の能力値/400)×相手スロット機数
です。
改修係数
種別 倍率
対空機銃 4
高角砲 3
「担当艦の能力値」は、艦の素の対空値(装備を載せていない状態)と、各装備の能力値(装備の対空値と、改修係数などの値に装備倍率をかけたもの)の合計から求められます。
もし能力値が100とすると、それを400で割った0.25、すなわち25%が撃ち落とされる割合となります。担当するスロットの艦載機の残存数が20機だったとすると、5機が撃ち落す数になります。
今回の例で、空母ヲ級flagshipの第3スロットの迎撃を担当することになった秋月に10cm高角砲+高射装置2つと、13号対空電探改、12cm30連装噴進砲を載せたとすると、担当艦の能力値は約270ほどにもなり、秋月の割合撃墜は、0.675(67.5%)で、16機しか残っていない空母ヲ級flagshipの第3スロットの深海棲艦爆MkⅡは、10機撃ち落とされる事になり、残りは8機となります。(もちろん、割合撃墜が発生した場合ですよ)

3.対空カットイン発動の判定と算出
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▲敵の艦載機による攻撃をほとんど無力化…

続いて、相手艦載機に対し、対空カットインを発動するかどうかの判定を行います。
もし、カットイン発動が可能な艦がいれば、発動するかどうかと、それをどの艦が担当するかを決定します。発動判定は確率ではなく、艦ごとに優先順位があり、皐月改二が一番高く、秋月型が最低です。
発動艦が決定すると、その艦の装備の組み合わせにより、固定撃墜ボーナスと、変動補正ボーナスが各艦の担当する敵スロットに対して加わります。
例えば、秋月型に高角砲×2+電探を載せた場合で成功すると、固定ボーナスとして撃墜数は7機プラスされます。この固定撃墜ボーナスは、割合撃墜・固定撃墜の判定成否は関係ありません。単純に追加される撃墜数です。
今回の例では秋月と摩耶が対空カットイン発動可能艦です。もし、秋月が発動したとすると、「高角砲+高角砲+電探の秋月型カットイン」が発動し、7機の追加撃墜ボーナスと、次の固定撃墜算出でカットインボーナスが追加されます。
このカットインボーナスは、発動した秋月に発生するのではなく、全ての敵スロット艦載機に作用します。 この例での秋月の担当スロットは、割合撃墜が発生した時点で残り8機ですが、もし秋月に対空カットインが発動すると、固定撃墜が発動しなくても、この追加撃墜ボーナスと、最後の撃墜保障1機を合わせ、全てを撃ち落としてしまう事になります

4.固定撃墜発動判定と算出
割合撃墜が敵艦載機の数をどれくらい減らすかを担当艦の能力によって、割合で決定しますが、固定撃墜は、担当艦の能力と編成全体の防空能力に応じて決定されます。割合でなく撃墜数そのものが決定されるため、当然搭載数や残存数が少ないと全滅させる事もできますし、姫や鬼など搭載数が多ければ残り得ます。
割合撃墜と同じように、それが発動するかの判定を行います(発動率は50%です)
また、割合撃墜で決定された、担当艦がつづいて行います。固定撃墜が発動した場合は、

{(担当艦の能力値 + 艦隊防空値)×対空カットイン変動ボーナス補正}/10
という計算式で数が決定されます。
※艦隊防空値は、艦隊全体が持っている対空能力値と考えてください。単純に艦の対空値の合計値ではなく、各装備が持つ防空能力、装備ごとのボーナス補正、陣形補正が影響します。このうち、装備ごとのボーナス補正には、その装備が持つボーナス値だけではなく、改修によるボーナス増加が大きく貢献します。
対空カットイン変動ボーナス補正は、対空カットインが発動した場合に、発動艦とその装備組み合わせによって決まった値(下の「対空カットインのしくみ」の中の表「B=変動ボーナス補正」参照)
割合撃墜、固定撃墜は別々に判定・算出しますので、両方発動する、どちらかのみ発動する、発動しないの状態が生じます。

5.最低撃墜保障
割合撃墜、固定撃墜の発動するかしないかによらず、必ず1機は撃墜することができます。(敵側の攻撃ではこれがありません。)

つまり、敵の艦載機は各スロットに対して、選ばれたこちらの担当艦により、
1.制空権争いでの撃墜(これはこちらの艦載機による攻撃がスロット毎に割合判定される)
2.割合撃墜での撃墜
3.固定撃墜での撃墜
4.対空カットインが発生した場合のボーナス撃墜
5.最低保障での撃墜
が行われます。そして、それぞれ各スロットの残った艦載機がこちらの艦隊を攻撃してきます

なぜ、この知識が必要なのでしょうか・・・
別に内部的な事を知らなくても強い編成組めばいいんじゃない?
と、思うかも知れません。
しかし、知っていると知らないとでの違いは、装備を組む上でより効果的な方法を自分でできるようになるということに尽きます。
ブログ等で海域攻略等の編成例を見ても、全く同じ編成、装備で組めるとは限りません。
むしろ、そのようなブログの著者は充分な戦力、装備の充実を図った後で記述している場合が多く、場合によっては参考にならない事があります。
たとえ「劣化コピー」であっても、今ある自分の艦隊、装備で最も効率いい編成が組めるようになるために、きっと知識は必要になってくるはずです。
もし、航空戦の仕組みを理解して、「いかに敵艦載機を撃ち落とせるか」が解かってくれば、結果こちらの被害が減るだけでなく、砲撃戦が優位に進めることができるのです。

対空カットインのしくみ

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対空カットインは、見た目、発動した艦によって何機か撃墜しているように感じますが、実際には、発動に選ばれた艦の「ボーナス値」によって、艦隊すべての艦の撃墜にボーナスが加わるようになっています。
その効果は上の表にある固定撃墜ボーナスと、発動した場合の固定撃墜の追加ボーナスです。この追加ボーナスとは、固定撃墜で算出された撃墜数に更にボーナス値(下の表のB)が乗算されます。

対空カットイン発動条件とボーナス(A=固定ボーナス、B=変動ボーナス補正)
対応艦・艦種 装備1 装備2 装備3 装備4 A B
全ての水上艦 高角砲+高射装置 高角砲+高射装置 対空電探 4 1.5
高角砲+高射装置 対空電探 4 1.4
高角砲 高射装置 対空電探 3 1.35
高角砲 高射装置 2 1.3
特殊機銃 対空機銃 対空電探 3 1.25
戦艦・航空戦艦 大口径主砲 三式弾 高射装置 対空電探 6 1.5
大口径主砲 三式弾 高射装置 4 1.45
秋月型 高角砲 高角砲 電探 7 1.7
高角砲 電探 6 1.7
高角砲 高角砲 4 1.6
摩耶改二 高角砲 特殊機銃 対空電探 8 1.65
高角砲 特殊機銃 6 1.5
五十鈴改二 高角砲 対空機銃 対空電探 4 1.45
高角砲 対空機銃 3 1.3
霞改二乙 高角砲 対空機銃 対空電探 4 1.4
高角砲 対空機銃 2 1.25
皐月改二 特殊機銃 2 1.2
鬼怒改二 高角砲※2 特殊機銃 5 1.45
特殊機銃 3 1.25
※特殊機銃に該当するのは25mm三連装機銃 集中配備、Bofors 40mm四連装機関砲、QF 2ポンド8連装ポンポン砲の3種
※2 高角砲+高射装置以外の高角砲


対空カットインは、見た目はそれを発動した艦が敵機を打ち落としているかのように感じますが、実際には、各艦の撃墜数にボーナスが付加される効果なのです。つまり、カットインが発動すると、艦隊全艦の撃墜数の上昇が見込めます。
例えば、先ほどの例の秋月が対空カットイン発動に選ばれたとすると、編成全ての艦は固定撃墜、変動撃墜の両方の発生が失敗したとしても、8機(固定7機+保障1機)は撃墜できる事になります。
対空カットインが発動すると、各艦の撃墜数は、
割合撃墜数+(固定撃墜数×カットインボーナス)+カットインによる追加撃墜ボーナス+最低保証の1機
となります。

ここで重要なのは、カットイン発動を期待して、発動可能艦を増やすのではなく、最もボーナス効果の高い艦に任せるべきです。秋月や摩耶と一緒に、ボーナス効果の低いカットイン艦を入れると、ボーナス効果は低いのに発動率が高いために発動してしまい、折角の秋月や摩耶の利点を活かせなくなってしまいます。
上の表を見れば、「対空値の高い、優秀な皐月改二に対空カットインを発動させてはいけない」理由がわかると思います(もちろん任務や縛り等の条件で秋月型・摩耶改二が使えないとなれば、話は別ですよ)。
※ただし、秋月型+摩耶改二の2隻をカットイン可能艦にするのは、ありと言えばありです。

最後に…

航空戦における、敵機への対空は、敵艦の各スロット毎に、どの艦が対空射撃を行うかがまず決定されます。つまり、組んだ編成の中に1隻非常に強い対空能力の艦がいても、対空能力の低い艦が、敵の最も強い艦の最大搭載スロットに割り当てられてしまったら話にならなくなってしまいます。敵のどの艦載機スロットを担当させるかまではコントロールできません。
そこで思い出して欲しい事は、「固定撃墜数」の算出は、艦隊合計の装備の対空能力が影響するということです。全体の装備の対空能力が高ければ、その艦隊防空値は、全ての艦に分け与えられます。秋月型や摩耶にカットイン発動をまかせ、きちんと改修した装備を載せる事で、対空能力の低い艦でも、敵の艦載機をたくさん撃ち落とすことが十分可能になってくるのです。
「装備の改修をしっかりやっとけ」とは、そう言う事から来ているのです。

装備ごとの効果まとめ
装備 効果 改修効果
機銃 自身の割合撃墜・固定撃墜を上げる 上昇率は小
高角砲 自身の割合撃墜・固定撃墜を上げると共に、艦隊全艦の固定撃墜を少し上げる 自身の割合撃墜・固定撃墜が上昇し、
艦隊全艦の固定撃墜を大幅に上昇させる
電探 自身の割合・固定撃墜を少しあげる 艦隊全艦の固定撃墜を大幅に上昇させる

※改修は全体的に平均して行って行き、全艦にその効果が上乗せさせられるようにするのがベスト。
そしてもうひとつ、
防空がすべてではない!火力なくしてラスボスは打ち破る事はできない!

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